note連載はじまりました。
2025.05.17
エッセイ
NEWS

めぐりめぐりて
沖縄の片隅で、布と器に囲まれて、
10年という時間を、静かに歩んできました。
名前が知られているわけでもなく、
たくさん作れるわけでもないけれど、
ふと誰かの暮らしのそばに届いていくものたち。
この連載は、そんな「はらいそ」の営みのなかで、
布がめぐり、人と出会い、場が育っていくまでの記録です。
日本橋三越や銀座、丸善での出展が続いていくことになった
その背景には、いくつもの小さな揺れや手探りの日々がありました。
確信があったわけではありません。
けれど、ふれるたびに、言葉にはならない何かが
そっと背中を押してくれていたような気がします。
その感覚に導かれるように、
縦と緯の糸を繋ぐようにして、歩いてきたのだと思うのです。
このマガジンでは、それらの記憶を、
布の手ざわりのように、そっと綴っていこうと思います。
よろしかったらお読みください。